~参観日への挑戦~

今回は訪問リハビリでの取り組みを紹介します。こんなこともしているんだな~と知ってもらえたら幸いです!

 

30代女性の利用者さん 小学2年生の娘さんと保育園児の息子さんを持つお母さんです

脳梗塞後遺症にて四肢に麻痺があり、普段から屋外の移動は電動車いすを使用しています

小学生の娘さんの参観日に行きたいけど今年から教室が2階になり、エレベーターもないから参観日に行けない、でも母親としての責務を全うしたい、との言葉が訪問リハの場面で聞かれました。

 

そこで考えました。ほんとに2階には昇れないのか…と。

やってみないとわからない!と思い立ち、春休みの児童が校内にいないタイミングで教頭先生に許可をもらい、校内の階段の確認、昇降の練習をしました。普段の生活では階段を昇ることはありませんが、セラピストの介助で5分程度かけて2階まで昇りました。「参観日に行けそうだ」と感じられた時の利用者さんの笑顔が印象的でした(#^^#)

 

 

それから1ヶ月間は訪問リハビリの時間に自宅で段差を昇る練習を行い、参観日の日を迎えました

当日は学校でセラピストと待ち合わせ。幸い天気も良く、絶好の参観日日和!

この日は担当セラピストの他、同じ学校に子供が通う当院のリハスタッフも手伝ってくれました。少し緊張した面持ちでしたが、練習の時と同じように順調に階段を昇り切ることが出来ました。教室の後ろから授業を参観でき、嬉しそうな表情をされていました。休み時間にはお子さんも飛び付いてきてお話しされる姿はとても微笑ましかったです。

今回の取り組みでは、利用者様の生活者としての一面だけでなく、母親としての利用者さんを支えるという視点で行いました。リハビリテーションの本質である、社会への参加を促すということを改めて感じることができ、自分も良い体験をさせてもらいました。

同時に、受け入れる側の社会にもまだまだ問題は多く、もっと気楽に参観日にいけるようにソフト面でもハード面でもハードルを下げられるように働きかけていきたいなと思います。

 

どうでしたか?他にも利用者さんの職場へ同行訪問しての復職支援や屋外活動の練習など、訪問リハビリでは利用者さんに合わせていろんなところへ出向いたりしています。またそんな様子も報告出来たらと思います!

(訪問リハビリPT ハルカ)

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