まゆ人形と切り絵でリフレッシュ‼

回復期リハ病棟に入院中の患者様が作業療法の一環として切り絵に取り組み素敵な作品が完成しました。

取り組んだ様子を綴ってくださいました。作品と一緒にお楽しみください。

 

リハビリの合間に

  まゆ人形と切り絵でリフレッシュ!!

平澤 馨

2020年4月~6月にかけてヘルペス脳炎のリハビリのため健和会病院に入院しました。

理学療法士さん、作業療法士さん、言語聴覚士さんの3部門の皆さんの指導のもと体力維持向上、脳の活性化のリハビリに取り組む入院生活でした。充実したリハビリ量があっても入院生活で頭を悩ませたのが、もて余す時間をどう過ごすかでした。テレビを見たり、ボーとして時間を費やしてしまえばせっかく脳の活性化のリハビリをしても・・・と思い悩んでいました。何もない時間もつらいものです。夜は長い・・・。

かつて養蚕農家の息子であったこともあり、手元に「まゆ」がありましたので、そのまゆを使ってネコ、ネズミ、ウサギなどの小動物を入院中の空いた時間で作ってみました。時間はたっぷりあるのでお世話になっているスタッフの皆さんへのプレゼントにもなるかと思いせっせと作り始めたところ、部屋に顔を出したスタッフさんから「かわいい」「欲しい」と言われ、まゆ人形作りが本格化しました。

作業療法士の加藤さんから「切り絵をやってみたら」とアドバイスを受け本のコピーをまねごとのように切っていきました。

切り絵に気がのらないままでいたのですが、5月には森下好典さんが入院してきて同室となり横がベッドとなりました。

その森下さん、なんと中学時代に切り絵をやっていたとのこと。そんな彼が「本のコピーではなく、まゆの人形をモデルにボクが絵を描いてやる」と言ってくれたのです。

ここからまゆ人形と切り絵に夢中となる日々が始まったのです。まゆ人形のネコがネズミを病棟内で追いかけている絵がきっかけとなり、森下さんが絵を描き、私が切り、折り紙を使っ色をつけていく。そのようにして作品を創り上げていきました。

 

 

まゆでサルを作るとサルを中心にした「岩山であそぶサル」という切り絵作品がうまれました。 逆に「クマとミツバチ」の切り絵からクマのまゆ人形が生まれてきました。12~15ほどの作品ができました。

でき上ったまゆ人形や切り絵作品はホール入り口に飾っていただき、励ましの声や感想が寄せられると やりがいがうまれ時間があれば ”まゆ人形と切り絵でリフレッシュ”という日々を送ることができました。同室のパートナーにも恵まれ、励まされ日々を送ることができています。

 

コメントを残す