活動報告

まちがいさがし

3階リハビリ室の前には小さな待合スペースがあります。

そこには手作りの『まちがいさがし』があってリハビリの時間を待つ皆さんに楽しんでいただいています。

この『まちがいさがし』小学生の男の子の作品です。

リハビリに来るたびに

「みんな楽しんでくれているかな?」

「今度はこんなの作ってみようかな」

と楽しそうにお話してくれるので担当者も彼がリハビリに来てくれるのがいつも楽しみです。

それでは皆さん、この『まちがいさがし』にはそれぞれ7つのまちがいがあります。わかりますか?

写真が小さくて見にくいと言う方はぜひ3階リハビリ室へ。

本物はもっと大きいので見やすいと思いますよ。

ここで制作者より一言。

「大人でも結構難しいので近くを通ったらぜひやってみて下さい。ただいま新作も計画中です。お楽しみに」

やってみた方、ぜひ感想も頂けるとうれしいです。

(言語聴覚士 ひとみ)

WHILL学習会

電動車いすWHILLがモデルチェンジしたという事で、前々からデモのお話を頂いていましたがコロナの事もあり延期となっていましたが、やっと11月2日開催する事が出来ました。

講師はいつもお世話になっている株式会社セリオ 神津さん・角入さん(電動カートもお世話になっております)。

 

皆さんWHILLはご存じですか?

当院では数年前より屋外の移動で電動車いすが必要になる方にお勧めしています。

もともとWHILLは屋外の走破性、安定性が高いですが、今回はサスペンションが付き乗り心地の向上、アームレストの跳ね上げ角度が大きくなったり乗降が行いやすく、また操作に対しての反応もスムーズになり好感触となりました。

 

またWHILLは分解をして自動車に乗せて運ぶことができます。

組み立てを行った際にしっかりと部品が取り付けられてないと動かないように安全性が向上したそうです。

 

また、四輪アシスト付き自転車も準備できたのでと急遽持ってきてくれました。

感謝!!

実際に試乗してみると、自転車や三輪車との乗り心地や操作感が違い運転に苦戦するスタッフも見られました。

 

日々新しい物が世の中に出てきています。

多くの物を知り・体験する事で、対象者さんが生活で困った時にアイデアの一つとして色々と提案ができるように知識を深めていきたいです。

(OTとものり)

タキシードを着る日 (^^♪

今回、タキシードを着る事になった彼(坂内秀幸さん)は数十年前に重度のくも膜下出血で倒れ、一命は取りとどめたものの四肢麻痺・重度の嚥下障害で長い間、婚約者の織子さんとお母さんが懸命に看病をされていました。

健和会病院のリハビリテーションセンターでは2017年の冬頃より坂内さんのリハ治療に関わるようになりましたが、当初はまだ意識障害が強く、意思疎通もままならない状況でした。

3年間の入院・外来治療期間の中で驚異的な回復をみせ、左手を僅かではありますが動かせるようになり、意思表示をすることが可能となりました。

 

そんなある日の外来リハの際に、お二人から「結婚することになりました」と嬉しい報告を受けました。

そして、2021年4月某日に結婚式を行う事となり、リハ担当をしていたスタッフ(男ばっかり)で結婚式のお手伝いをさせて頂きました!

 

坂内さんは嚥下障害により、喉にはカニューレ(管)、四肢には麻痺があり、ワイシャツなど伸縮性のない服を着るのは大変な状態ですが、式場の衣装担当 小林さんがワイシャツを加工してくれたことで、カニューレを圧迫することなく着ることができました。

 

そして、タキシードのズボンを車椅子座位で履くためには、足部にズボンを通した後に、いつもの立位訓練の要領で前方から膝が折れないように注意をしつつ立位へ。あとはズボンを腰まで上げます。

ジャケットに靴、髪形をセットして準備完了!

 

 

花嫁 織子さんの準備も整い、チャペルでの結婚式へ!

結婚式中には姿勢が崩れてきてしまったり、唾液がお口に溜まってしまうため、その都度、姿勢を直したり、吸引を行ったりして無事に結婚式を執り行うことができました。

 

お二人の素敵な笑顔があふれる結婚式となり、お二人の夫婦生活の門出に関わることができ本当に嬉しく思います。

末永くお幸せに!!

 

 

今回、結婚式の会場となったのは飯田市にある

”ビーラクス松川”

お二人の事を一番に考え、衣装の工夫や結婚式の事はもちろん、それ以外の事まできめ細やかに心遣いをしてくれたスタッフの方にも感動をしました。

 

坂内さんが食べれるように特別にペースト食の料理を作ってくれました。

 

 

左側:衣装の小林さん、右側:プランナーの三瓶さん

(作業療法士 とものり)

 

~参観日への挑戦~

今回は訪問リハビリでの取り組みを紹介します。こんなこともしているんだな~と知ってもらえたら幸いです!

 

30代女性の利用者さん 小学2年生の娘さんと保育園児の息子さんを持つお母さんです

脳梗塞後遺症にて四肢に麻痺があり、普段から屋外の移動は電動車いすを使用しています

小学生の娘さんの参観日に行きたいけど今年から教室が2階になり、エレベーターもないから参観日に行けない、でも母親としての責務を全うしたい、との言葉が訪問リハの場面で聞かれました。

 

そこで考えました。ほんとに2階には昇れないのか…と。

やってみないとわからない!と思い立ち、春休みの児童が校内にいないタイミングで教頭先生に許可をもらい、校内の階段の確認、昇降の練習をしました。普段の生活では階段を昇ることはありませんが、セラピストの介助で5分程度かけて2階まで昇りました。「参観日に行けそうだ」と感じられた時の利用者さんの笑顔が印象的でした(#^^#)

 

 

それから1ヶ月間は訪問リハビリの時間に自宅で段差を昇る練習を行い、参観日の日を迎えました

当日は学校でセラピストと待ち合わせ。幸い天気も良く、絶好の参観日日和!

この日は担当セラピストの他、同じ学校に子供が通う当院のリハスタッフも手伝ってくれました。少し緊張した面持ちでしたが、練習の時と同じように順調に階段を昇り切ることが出来ました。教室の後ろから授業を参観でき、嬉しそうな表情をされていました。休み時間にはお子さんも飛び付いてきてお話しされる姿はとても微笑ましかったです。

今回の取り組みでは、利用者様の生活者としての一面だけでなく、母親としての利用者さんを支えるという視点で行いました。リハビリテーションの本質である、社会への参加を促すということを改めて感じることができ、自分も良い体験をさせてもらいました。

同時に、受け入れる側の社会にもまだまだ問題は多く、もっと気楽に参観日にいけるようにソフト面でもハード面でもハードルを下げられるように働きかけていきたいなと思います。

 

どうでしたか?他にも利用者さんの職場へ同行訪問しての復職支援や屋外活動の練習など、訪問リハビリでは利用者さんに合わせていろんなところへ出向いたりしています。またそんな様子も報告出来たらと思います!

(訪問リハビリPT ハルカ)

新年スイーツと癒しのコンサート♪2020 開催!!

…聞こえてくる美しい音色に惹かれて会場はぎゅーぎゅー、コンサートの後は心のこもったおしゃれなスイーツにお腹も満たされて…患者様はもちろん、職員にとっても癒しの時間になったことは言うまでもありません。涙を流される姿もみられました…

がんリハチーム企画「新年スイーツと癒しのコンサート♪2020」はチーム発足から4年目!患者様のリクエストをもとに、療養生活に癒しの時間を提供したいと毎年志向を変えて取り組んでいる活動の一つです。今回は栄養科さんと当院職員の有志に協力依頼し、普段味わえないスイーツと弦楽器による素敵な音楽で癒しのひと時をお過ごし頂くよくばり企画となりました。外科の医師、看護師、臨床検査技師、作業療法士、交響楽団のAさん(友情出演)がすばらしい演奏をしてくださいました。

 

ご協力いただいた職員の皆さん、栄養科のみなさん本当にありがとうございました!!沢山の方からすでに次回のオファーもきております(笑)

今後ともがんリハチームは患者様、ご家族様に寄り添い、共感し、一緒に歩んでいきたいと思っております!どうぞよろしくお願いいたします!!

初詣

明けましておめでとうございます。

本年よりリハセンターのブログは始めることとなりました。

回復期リハ病棟では年に数回 外出訓練を企画しています。

今回は、㋀㏠元日に回復期リハ病棟に入院中の患者さんと一緒に病院の近くにある『矢高神社での初詣』と『そらさんぽ天竜峡』へ外出企画を行いました。

初詣ではそれぞれの思いを胸にお参りを行い、おみくじを引き盛り上がりました。今年の回復期リハ病棟のおみくじは『末吉!!』。どんな一年になるのでしょうか??

またその後、三遠南信自動車道 天竜峡大橋にできた そらさんぽの遊歩道までドライブを兼ね行き、屋外歩行訓練などを行ってきました。

風もあり寒い中ではありましたが、遊歩道を一生懸命歩いてき、「もう一週間分の歩行訓練ができちゃった」「明日は筋肉痛になっちゃう~」など大変ではあったようですが、お正月のひと時を過ごすことができました。


これからもリハセンターであった出来事など投稿していきたいと思います。